■料理がもっと楽しくなる、水玉模様の土鍋
蓋にも本体にも描かれている、大きな水玉模様。可愛らしくなり過ぎず大人っぽい印象も感じられるのは、均一なようで揺らぎのあるタッチと、白と黒のシックな色づかいのおかげでしょう。
作っているのは、札幌市在住の柴田睦子さん。40年以上にわたり作陶を続けてきました。柴田さんが陶芸家を志したのは高校生の頃。受験を機に進路を考えたとき、当時通っていた日本画教室の先生からの「陶芸は生活に密着している」との言葉を受け、興味が湧いたそう。京都芸術短期大学の陶芸コースに進学し、約40人の同級生と学んだ経験からは「40通りの表現に刺激を受けた」と振り返ります。
写真上/取材時は、個展でも人気だというパンダ柄のコップを作っていました。下書きは最低限に、さらさらと絵の具で描いていきます。
そのまま陶芸家の道を目指した柴田さんは、助手として1年間大学に残り、その後も各地の窯元を回りながら技術を磨いていきました。「でも、重労働でお金も貯まらなくて。一度は企業に就職し、30歳を機に陶芸の道へ本格的に進みました」。
独立をしたときに支えとなったのが、関西時代に知り合ったギャラリーとの縁。「学生時代に『陶芸家になったら展示させてください』なんて気軽に話していたのが本当に実現して」。今でも年に一度展示を行うなど、長い付き合いが続いています。取材時も「10月に関西を回って展示してきます」と笑顔で準備に励んでいました。
写真上/素焼きの後は、仕上がりが滑らかになるように丁寧にやすりがけ。
今回紹介するのは、柴田さんの代表的な作風である水玉模様の土鍋。白い釉薬で模様を描いた後に撥水剤を塗り、黒い釉薬を重ねることで、水玉がぱっと浮かび上がります。釉薬にはゴールドも含まれており、角度によってきらりと輝くのも魅力的です。
柴田さんが大切にしているのは、作り込み過ぎないこと。「うつわだけで完成させるというよりも、料理を盛って完成させるイメージ。作ろうと思えばとことん作れるけれど、あえて一歩引きながら作るようしています」。
写真上/水色が撥水剤を塗った跡。黒い釉薬を掛けると白い水玉模様が現れます
そしてもう一つは、料理をしている人が楽しい気持ちになれること。「水玉模様があるだけで、なんだか気分が違いますよね」。その言葉どおり、柴田さんの土鍋には明るい気持ちになれるようなパワーが宿っているように感じられます。
一目見て、まずは「可愛い!」。 そのときめきが、料理をもっと楽しくしてくれるはず。柴田さんの土鍋と共に、冬を温かく、楽しく過ごしましょう。
■商品紹介
大きな水玉模様が食卓のさりげないアクセントに。和風にも洋風にも馴染む色と形で、そのまま並べても違和感がありません。
小ぶりで扱いやすい、1〜2人分にちょうど良いサイズ。煮物や汁物用の鍋としても重宝します。
■作り手 柴田睦子さん(札幌市)
札幌市出身。京都芸術短期大学(現・京都芸術大学)で陶芸を学ぶと、窯元などで修業を積みました。30歳を機に作家として独立。現在は札幌や本州での個展をはじめ、陶器市のイベントなどにも参加しています。
■商品詳細
商品サイズ:内径約16×高さ約11cm(ふたを含む)
商品素材:陶器
※手づくり品のため、掲載写真とは多少異なる場合があります。
※在庫状況により、お届けまでに時間をいただく場合があります。
備考:
・土鍋用の粘土でできていますが、空焚きや急激に冷やすと割れの原因になります。
・IHや食洗器は使用できません。
■宅急便80サイズ発送(常温)
1点まで同一の送料でお届けします。
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■熨斗
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