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ヒンメリ 月〈小〉

商品コード : ss-01113
製造元 : toivoa
価格 : 7,700円(税込)
731
ポイント : 38
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発送方法、同一商品同梱可能数はページ下部記載の通りです。送料詳細はご利用ガイドを参照ください。

夏季休業前最終受付 2024年8月9日(金)
夏季休業 2024年8月10日(土)〜8月15日(木)
2024年8月16日(金)より通常営業となります。
休業中のお問い合わせにつきましては、8月16日(金)以降に回答いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
 

■北海道産ライ麦のヒンメリ

(文・武田愛花/スロウ79号掲載)

ヒンメリとは、フィンランドに古くから伝わる伝統的な麦わら細工のこと。じっくりと眺めたのは、この取材が初めてだったように思います。太陽の光を受け、空間に浮かび上がる規則的な幾何学模様。目に見えない微かな風も捉えて、円を描くように動き出します。しばらく回転すると少しの間止まって、また反対方向へ。ゆらゆらと静かに揺れる姿がなんとも幻想的で、ヒンメリの周囲だけ、時間がゆっくり流れているような感覚さえ感じます。



toivoaの児島舞さんは、そんなヒンメリの美しさに魅せられ、自ら作り始めた作り手の一人です。「最近はストローなどの素材で作る方もいますが、私はやっぱり麦がいいなと思っていて」。そう話す児島さんが見せてくれたのは、まるで細長いビーズのように、正確な長さで切り揃えられた麦わらの数々。それらを3本取って糸に通すと、固結びをして三角形に。何度か繰り返すと、あっという間にヒンメリの基本形である正八面体が出来上がりました。一見複雑な形のように見えるヒンメリも、いくつか基本の形を作って組み合わせることで、作りたいモチーフへと近づけていくのだといいます。 



児島さんがヒンメリと出合ったのは、旅行先で訪れたフィンランドでのこと。「初めて見た時、これは何だろうと思いました。すごく神聖で美しくて、心が鎮まるような気持ちになったんです」。しかし、当時はそれがヒンメリと呼ばれるものだとはまったく知らなかったそう。美しさが印象に残ったままに帰国し、次に児島さんがヒンメリと出合ったのは、数年が経ってからのことでした。

北海道立帯広美術館で開催されていた「トーベ・ヤンソン展」で、ヒンメリづくりのワークショップが開催されることを知ったのです。「あの時自分が見たものはヒンメリと呼ばれるもので、自分でも作れるものだったんだ」。児島さんは、すぐさまワークショップへの参加を決めました。作ったのは正八面体を2つ組み合わせた初心者向けのモチーフでしたが、体験をきっかけにどんどん他のモチーフも作るようになっていきます。



技術書を読んで作り方を学んだほか、遠軽町の「えんがるヒンメリの会aurinko(アウリンコ)」の江面陽子さん(本誌68号掲載)のもとへ通って教わることもありました。さらにアウリンコの活動では、フィンランドの著名なヒンメリ作家、エイヤ・コスキさんの来日に合わせ、直接教わる機会もあったそう。その時学んだフィンランドのヒンメリに対する考えや思いは、今も児島さんの大きな指針になっています。「正八面体は12本の麦わらで作るのですが、フィンランドでは1月から12月までずっと幸せに過ごせますように、と願いを込めながら作っていくんだそうです。なんて素敵なんだろうと思って。今もその気持ちを忘れないように作っています」。



ヒンメリの材料には、自身で育てたライ麦を使用しています。ヒンメリを作りたい気持ちはあっても、なかなか材料が手に入らず悩んでいた時、「材料がないなら自分で育ててみては」とアドバイスを受けたことがきっかけでした。新たな着想を得た児島さんは、まずは自宅の庭で麦を育てるように。日当たりの悪さが徐々に気になるようになり、栽培を始めて3年目からは、村内の畑を借りて育てるようになりました。秋に種を蒔いて、大きく育ったら収穫し乾燥させる。すべて自分の手で行う分時間はかかりますが、子どもたちと一緒に種を蒔いたり、麦が育っていく様子を眺めるのも一つの楽しみになっているのだそう。



児島さんが大切にしているのは、フィンランドで初めてヒンメリを見た時に感じた神聖さ。「作れる形は無限にあるはずだけど、ヒンメリそのものの美しさ、麦の美しさが感じられるように作りたくて」と話します。児島さんの作るヒンメリを眺めていると、日々の忙しさを忘れ、不思議と心が安らいでいくのを感じます。ヒンメリの美しさに心癒やされるのはもちろん、麦わら一つひとつに込められた祈りや願いが、ヒンメリを通して私たちのもとに届いているからかもしれません。児島さんが作り出すヒンメリは、これからも生活にそっと寄り添い、癒やしを与えてくれることでしょう。

 

■作り手 toivoa 児島舞さん(鶴居村)



埼玉県出身。釧路市など道内各地で教員として働いたのち、鶴居村へ移住。現在は子育てをしながら、ヒンメリを作っています。屋号の「toivoa」はフィンランド語で「祈り」や「希望」を表す言葉。

 

■商品紹介


児島さんが作るヒンメリの中から、円形のシルエットが美しい3種類のヒンメリを販売します。窓辺や天井から吊り下げて、くるくると回る様を楽しんで。

・月〈小〉



月の満ち欠けをイメージした作品。初めての方も取り入れやすい、小ぶりで可愛らしいサイズ感です。

商品サイズ:縦横約25×厚さ約4cm
 
備考:
※手づくり品のため、掲載写真とは多少異なる場合があります。
※繊細な作りのため、お取り扱いにご注意ください。



別ページではほかの作品もお取り扱いしています。
月〈大〉
銀河

 

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