2024年 04月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     
今日
2024年 05月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
 

トップ > GOODS > バッグ・アクセサリー > クルミの手提げかご

クルミの手提げかご

商品コード : ss-01096
製造元 : 創り舎
価格 : 29,000円(税込)
1
ポイント : 145
数量    売り切れ
 

発送方法、同一商品同梱可能数はページ下部記載の通りです。送料詳細はご利用ガイドを参照ください。

ゴールデンウィーク休業前最終受付 2024年4月26日(金)
ゴールデンウィーク休業 2024年4月27日(土)〜5月6日(月)
2024年5月7日(火)より通常営業となります。
休業中のお問い合わせにつきましては、5月7日(火)以降に回答いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

■十勝の樹皮の手提げかご

(文・武田愛花/スロウ78号掲載) 

植物のつるや樹皮を編んで作る「かご編み」。古くからある手仕事の一つですが、形の可愛らしさやシンプルな編み地の美しさは、時代を超えて今もなお愛され続けています。創り舎の小原康恵さんも、そんなかご編みに魅了された作家の一人です。小原さんが手がけるのは、白樺やヤナギ、クルミなど、地域で採れた天然の樹皮を使用したかごやかばん。枝の節の凸凹や繊維の模様など、それぞれ異なる風合いを持ち、一つとして同じ作品はありません。生活に寄り添った実用性もさることながら、眺めているだけでも優しい温もりを感じます。



小原さんが本格的にかごを編み始めたのは約6年前のこと。東京で会社員をしていた時、北欧のヴィンテージ雑貨店で白樺細工と出合ったことがきっかけでした。その美しさに惹かれ、フィンランドの作家にオーダーメイドで注文するほど、白樺細工に夢中になった小原さん。地元の北海道に戻ってきたタイミングを機に、自分でも作ってみようと決めました。「北海道にはせっかく白樺がたくさん生えているんだから、何か作れないかなと思っていて。ちょうど札幌で白樺細工の教室があることを知り、2ヵ月に一度のペースで通い始めました」。その後も地元のかご編み作家に教わったり、技法書を読んで学ぶなど、着実に技術を磨いていきました。

小原さんが使用する樹皮は、自ら山に入ったり、畑の中から採取してきたもの。以前までは白樺をメインに使用していたため、ロシアや北欧から樹皮を取り寄せることもありました。しかし、国際情勢の変化に伴い、海外からの輸入は年々困難に。国内でも調達が難しいことから、改めて自らが暮らす十勝の中に目を向けるようになったといいます。今では知人が所有する裏山や、紹介してもらった土地など、十勝のさまざまな場所から材料を入手するようになりました。時には農家の敷地に生えているクルミを見つけて、頼んで採らせてもらうこともあるのだそう。白樺とはまた違った雰囲気を見せるクルミやヤナギの樹皮は、小原さんの作風にも広がりをもたらしています。



地元の素材を使うようになって気づいたのが、身の回りにある自然の豊かさ。森の保全にも興味がわき、市内の公園で森林環境を学ぶ「帯広の森サポーターの会」の活動に参加するようになりました。そこで知ったのは、白樺やクルミが森林保全においては厄介者扱いされていること。「クルミは実が落ちて、木が増え過ぎてしまうのが駄目みたいで。間伐の対象になって、チェーンソーでばっさり伐られることもあるんです」。自分が材料として重宝しているのに対して、森の中では活用されず転がったままの木材。十勝が手仕事の材料にあふれていることを、多くの人に知ってほしいと思うようになりました。

小原さんの理想は、地域の人が自分で採取した樹皮で、かごを編むという文化が広がること。工芸品のように立派な見た目でなくても良い。日常で使えるものを誰もが自分で編めるようになれば、実りある暮らしにつながっていくはず。自分で使うものだから、うまく編めなくてもいいと小原さんは話します。



そのため、不定期で開催しているかご編み教室でも、上手に編むのではなく、楽しんで編んでもらうことを大切にしています。「編み目に少し隙間ができてしまっても、物が落ちなければ大丈夫。いびつでも自分で作ったものを可愛いと思えて、また編もう、また編もうという気持ちがつながっていけば、少しずつうまくなっていくもの。続けるには、まずは楽しむことが大切なんです」。自身もものづくりが好きだからこそ、訪れた人にもその楽しさを知ってほしい。身の周りにある素材でも作れるのだと気づいて、自分でもチャレンジするきっかけになれば。そんな思いが創り舎の活動に込められています。

小原さんのかごに惹かれるのはきっと、昔から変わらず続いてきた自然と共にある暮らしと、ものづくりとの関係性を大切にしているから。自分の手で生活を動かしていく喜びや、限りある自然への感謝の思い。手間暇を含めて「愛おしい」と思う暮らしの楽しさが、創り舎のかごには表れているように思います。

 

■商品紹介


創り舎でも人気の高い手提げかごを、クルミの樹皮で作ってもらいました。限定3個の販売です。お気に入りの物を入れて持ち歩いてみたり、室内で収納に使ってみても。



写真上/表皮と裏皮の色の違いを活かして編まれています。使ううちに赤みが濃くなり、経年変化が楽しめるのも魅力の一つ。



写真上/ポーチやハンカチ、文庫本などが入るサイズ感。

 

■作り手 小原康恵さん(帯広市) 




帯広市出身。2人の子どもを育てる傍ら、樹皮を使ってかごを編んでいます。「創り舎」の屋号は、ものづくりが好きだという思いから。かご以外にも、洋裁や編み物、織物などにも取り組んでいます。

 

■商品詳細


商品サイズ:
本体/縦約11×横約32×高さ約13cm
持ち手/幅1.5×高さ12cm

備考: 
※手づくり品のため、色合い、模様、サイズなどは1点ごとに多少異なる場合があります。
※自然素材のため、湿気が多い場所に長期間置いておくとカビが生えることがあります。風通しの良い場所に保管してください。

 

■宅急便100サイズ発送(常温)


1点まで同一の送料でお届けします。

 

■お届けまでの時間目安


ご入金確認後10営業日で発送予定。

 

■熨斗


対応不可