十勝川温泉三余庵(音更町)
五感に訴えかけるおもてなし
まさに大人の篭り宿と呼ぶのにふさわしい雰囲気。
心が芯から休まるひと時を提案
道内有数の温泉地のひとつ、十勝川温泉。モールの湯といえば、北海道遺産にも登録されている日本でも珍しい泉質です。地中深くに眠る、はるか昔に堆積した植物の層を通って湧き出すモールの湯には、ミネラルなどの植物由来の有機物がたっぷりと含まれています。湯は茶褐色で、とろりとした肌ざわり。肌がつるつるになる「美人の湯」としても知られています。
十勝川温泉で古くから温泉宿を営む第一ホテルの別館、三余庵。「書を読むは当に三余を以てすべし。冬は歳の余なり。夜は日の余なり。陰雨は時の余なり」。十勝開拓に貢献した依田勉三の師、土屋三余の教えにインスピレーションを得たこの宿は、五感に訴えかけるもてなしが何よりの魅力。
さらに三余庵では30年ほど前から温泉水を使ったスキンケア商品の開発にも力を注いできました。「温泉の質を気に入ってくれた方へのお土産に」という心遣いからです。以来少しずつ、利用者たちの間で「肌にいい」と口コミで評判が広がっていったのだと言います。