Liaison(札幌市)
軟石×木材、天然素材のアクセサリー
作り手の河野理恵さん。かつては地元テレビ局でディレクターをしていた経験も。「そのときから、地域の良いものを人に伝えることが好きだったんでしょうね」。
歴史ある札幌軟石の虜に。
「軟石(溶結凝灰石)は全国各地にありますが、札幌軟石ならではの模様が素敵で、大好きです」とは、作り手の河野理恵さん。開拓期の札幌を支えた軟石の歴史を知り、その魅力の虜になってしまったのだそうです。
約4万年前、支笏湖が誕生するきっかけとなった火山の噴火
で、大量の火砕流が流れ出しました。それが冷え固まったものが、札幌軟石。水玉模様にも見える独特の斑点は、冷え固まる過程にルーツがあるそうです。ひんやり冷たい石ですが、素朴な色合いとザラッとした質感は、自然素材ならではの温かみも感じさせてくれます。
札幌軟石と道産木材
リエゾンのアクセサリーはすべて、札幌軟石と道産木材を組み合わせて作られます。札幌の発展を陰ながら支えてきたという点では、軟石も木材も同じです。
河野さんはWEB上で、軟石の歴史や札幌市内の軟石造りの建物を紹介するコラム記事を書いています。「伝えたいという思いが、すごくあるんです」。
小さな丸鋸で、1パーツずつ
軟石に興味のない人にも、アクセサリーを入り口にして関心を持ってもらえたら。シンプルでデザイン性の高いアクセサリーを作るのは、そんな思いがあってのこと。
加工が難しい軟石なので、細かなアクセサリーを作るには高い技術が必要とされます。力のかけ方を少し間違えるだけで、あっという間に割れてしまう軟石。それでも「まずは可愛くないと、手に取ってもらえない」と、丁寧に一つひとつ削り出し、日常に違和感なく馴染んでくれるデザインを求めて制作しているのです。