山崎農場(音更町)
昔懐かしい、いなきびご飯の味
農場の代表、山崎康幸さん。音更町でビートやじゃがいも、小麦、にんじん、いなきびなどを作っています。
いなきびご飯が大好きで
音更町で3代に渡って農業を営む山崎農場で作られるのは、いなきび。蒸したり炊き上げたりすることで、モチモチとした食感が出てくるいなきびが大好きなのだと、代表の山崎康幸さんは話します。山崎家でいなきびを作り始めたきっかけは、入院した「ひいばあちゃん」のためにいなきびの枕を作ったこと。その後、残ったいなきびが畑に蒔かれることとなり、山崎さんは幼いころからいなきびご飯を食べて育つことになったのです。
焦げ茶色に光るいなきびを収穫していく
澄んだ空気がとってもおいしくて、それは気持ちのいい秋晴れのある日。山崎さんは広い畑で大きなコンバインを操り、いなきびを収穫します。コンバインの向こうには晴れ渡った青い空と深いブルーの山の姿。気持ちのいい日射しとおいしい空気。畑で過ごす時間は、いつもこうしてかけがえのない贈り物をくれるのです。「ザザザザーッ」と耳に優しいさざ波のような音。ツヤツヤと焦げ茶色に光るいなきびの小さな粒が、トラックから川の流れのような滑らかさでシートの上に移されていきます。
長期間じっくりと寝かせる
ハウスの中で待ち受けていたのは、山崎さんの妻のゆみさんと母親の敏子さん。ふたりは下ろし終わったいなきびをシートの上に薄く広げていきます。収穫したばかりのいなきびを、まずはハウスの中で乾燥させるのです。倉庫の中に長期間保管することで、ジックリと水分を抜いていきます。