いとげん味噌工房(旭川市)
米は、加工することでもっと面白くなる
3代目の西大條さんは、1958年創業の糀屋「いとげん」ののれん分けとして独立しました。
日本最北の麹屋
旭川市内の麹屋「いとげん 味噌工房」の杜主、西大條亮(にしだいじょうあきら)さんは、50年に渡り続いてきたいとげんの3代目。義父が暖簾を下ろすつもりでいたところを、西大條さんが「継ぎたい」と申し出ました。本店から独立して開業し、いとげんの塩糀、味噌などの製造部分を担っているのです。かつては市内に数多く存在した麹屋も、今では貴重な存在。いとげんは日本最北の麹屋だといいます。
技術を受け継ぎ、可能性を広げる
西大條さんが2014年に新商品として開発したのが、黒米を使った甘酒です。黒米を扱う市内の上森米穀店の鳥越弘嗣さんとコラボレーションすることによって実現しました。同じ米を扱う者どうし、その特性を互いに活かして商品化するに至ったというわけです。砂糖を一切加えず、いとげんの麹と上森米穀店の黒米から引き出される優しい甘さの「スイートコージ」は、美容と健康に良い、現代の人のために生まれた甘酒と言えそうです。