伊藤さんのすごいところはたくさんあるのですが、何よりも感動したのが知性とユーモアがミックスされたトークのリズム感。やわらかな声の中に繰広げられる、独自の痛快な言い回しの妙もさることながら、お話の録音テープをそのまま起せばそのまま原稿に使えちゃうんじゃないかしら!? と思えるほどきちんと構築されたトークに、筆者はすっかり魅了されてしまったのです。おそらく相当に頭のいい方だろうと拝察しますが、そんなことをみじんも押し付けてこない親しみやすさとユーモアもまた魅力でした。
たまたま生まれ故郷の遠軽町に超一流の養蜂家さんがいて、自分は化粧品、とくにスキンケアの世界が大好きで…。そんな風にして生まれた(株)マイスターのピュアハニーシリーズですが、仮にそういった出会いがなかったとしても何らかの形で「起業」することは考えていたという伊藤さん。一番大きく携わっていたのは化粧品の商品開発ですが、お話を聞いているとそれ以外にもweb制作や編集のノウハウまで「いったい何屋さんなの?」と思えるほどに様々なスキルを、過去の経験のなかで蓄えていることに驚きます。「やらずに後悔するよりは、やりたいことがある人だったらそれが無駄になるってことはぜったいにないし必ず経験になるんですよ。やりたいことが無いままあれもこれもっていうのは意味がないことなんですけど、目的が決まる過程のなかでのやりなおしなら何回でも良いと思います。ダメだったら次を探せばいいんですよ」とバサリ。カ…カッコイイ~。こんな風に語る姿も不思議とイヤミにならないのは、実際に一つひとつの仕事が非常に丁寧できちんと現実に着地させている様子が垣間見られるから。おそらくそこには人一倍の努力が潜んでいると思われるのですが、「本気で好きでやっている」人というのは、努力が努力に見えないものなのだな~、と思わせてくれる、伊藤さんはそんな素敵な女性でした。(W)