横田さんのことを紹介しようと考える…。
しかし、あらためて横田さんのことを紹介しようと考え始めると、いったい彼のことを何と呼んだらよいのだろうか? 肩書きから悩み込んでしまうありさま。森の人、白糠のキャンプ場の管理人、ブルーベリーの生産者、ツリーハウスの組み立て屋さん、くるみシロップの研究者、etc…。
横田さんは、元々本州でアウトドア関係の仕事をしており、北海道のアウトドアツアーのガイドをやっていた経験もあるほどの方なので、移住者ながら北海道に住んでいる私たちよりも、ずっとずっと北海道の森、山、川の自然に関する知識を豊富に持っている。
けれど、横田さんの魅力は知識の多さだけでは決してない。横田さんの人間的魅力は、その人柄にある。ほのぼのとした表情と、どこかのんびりとした関西弁。横田さんには自然と人をホッとさせる力が備わっているように思える。と同時に、横田さんは子どものような強い探究心を持っており、一度興味を持ってしまうと自分が納得するまでとことん追及してしまう人なのだ。
大きな懐を持った子どものような人。
ブルーベリーについて話すとき、横田さんの目はキラキラと輝きを増す。待ってました、と言わんばかりに丁寧にブルーベリーのことを説明してくれる。ブルーベリーの受粉のこと、種類のこと、病気のこと、気温のこと、植え替えのこと、肥料のこと、虫のこと…。
興味から始まった道東・白糠での横田さんのブルーベリー作り。他の地域のデータが、白糠でも当てはまるとは限らない。寒さの厳しい道東、白糠でのまさに毎年、試行錯誤の繰り返しのはずなのだが、横田さんからは苦労していると雰囲気があまり感じられない。むしろ楽しんで作業に没頭しているように感じられる。
もしも白糠のイメージが変わるとしたら海からではなく、山からではないだろうか?
横田さんの目の輝きからは、そんな予感さえ伝わってくるのである。(ヒ)